雨の日に想い出す事

ドコヘ向かうのか・・・

今日も大好きな雨。精神的に落ち着いているし、充実してもいる。

今日も西麻布へ。初めて渋谷からバスを使ってみた。

最近バスにメッキリ乗らなくなった。

雨のせいでもあるのだろうか、昔の事を思い出していた。

彼女の名は”たあたん”、祖母のあだ名である。

小学校低学年の時から僕は今でも中野にあるTACというスポーツジムの水泳教室に通っていた。

たまにたあたんが送り迎えをしてくれたのを今でも覚えてる。

中野から荻窪まで帰る時に総武線、中央線のどちらが先にホームに来るかは今のように電光掲示板が無い時代だったので、コンコースから聞こえるホームに電車が滑り込む音で、どちらのホームに行くか決めていた。まぁ時刻表を見ればよかったんだけど。

それで中央線のホームに電車の音が聞こえたので、たあたんと階段を走って上ったら、なんと発車直後、で、向かいの総武線に電車が来るのが見えて、階段を急いで走って降りて上ってたらまた発車してしまった。

そこで2人で大笑い。

帰った後もたあたんと笑いながら親にその話をしたのを克明に覚えてる。

いつも荻窪から自宅近くまでバスに乗って帰った。

そしたら僕が後ろについてきてると思ったたあたんが先に乗ってしまい、近くのおもちゃ屋に気をとられた僕は乗りそびれてしまってバスは発車。

気が付くとたあたんがいない僕はバスロータリーで旋回するバスに近づき、ドアをノックしたりしてた。今考えたらかなり危ない。

たあたんは次のバス停で慌てて降りて、交番まで迎えに来た。

その話も2人で大笑いしながら両親に報告。母は呆れた顔をしてたっけ。

いつも降車ボタンを押したがってた僕。そんな僕を抱きかかえてボタンを押させてくれたたあたん。

たあたんは僕が小6の時に他界した。大好きだった。

そんな事を想い出しながら僕は降車ボタンを押した。