強き人

左上からジュン君、イッサ、フミノ

杉山文野（以下フミノ）と呑んだ。

彼は先日「ダブルハッピネス」（講談社） という本を出した。

そう、彼はGDI（Gender Identity Disorder）、直訳すると”性同一性障害”をカミングアウトした人間だ。

体は女性として生まれたが、心は生まれつき男なのである。

近年日本でもやっと認知されつつあるこのGDI。それでもまだまだ偏見が多い状況で彼はカミングアウトし、同じ悩みを持つ人たちの勇気と希望の象徴となってるのである。

彼とはgreen birdを通して知り合った。

初めて会った時の印象派「アツイ体育会の弟分的」って感じだった。

彼はフェンシングで日本代表になったり、本を出したり、現在進行中のシブヤ大学に関わり、来週はgreen bird歌舞伎町支部を立ち上げる、等など日々超多忙。

そして友達の多さや交友関係の広さにも驚く。

はたから見てもとても明るいし、楽しい人生しか送ってないように見える人もいるかも知れない。

詳しい話は是非本を読んで欲しいのであるが、僕が彼に対して思った事は、

ただ毎日楽しくて、明るい人生を送ってるのではなく、自分自身が努力や勇気や向上心や人への優しさをもって、明るく楽しくしているのだという事だ。

彼は自分自身の力で人生を明るく楽しいモノに変えようと日々奮闘中なのだ。

”毎日つまらないし、いい事もない・・・”

なんてボヤいてるアナタ。

それは自分が動いてないからなんでは？

自分の心と体の性が違うという事はどんなに辛い事なのか僕には想像出来ない。

でもフミノは逆境を跳ね除け、自分自身と向き合い、楽しい人生を日々創造してるのだ。