« 富士山頂へ(22) | トップページ | ”在る”という事 »

2006.10.01

登山後記

朝起きると足が筋肉痛・・・。

昨日していた事が本当に夢のよう。

正直に綺麗事なしに結論から言えば、

もう登山は絶対にしたくない!

って事かなぁ。

それくらい苦しかった。

八合目以降の苦しい登山中は山を罵って歩いてた。”くそー、絶対負けねーぞ””頭の上に立ってやるから見てろよ”って具合。

頂上に着いた瞬間、感極まって泣くのかなと思ってた。

でも全然そんな事もなく、下山の道のりの長さを考えてた。

酸素が薄く、常に寒く、水は無く、不衛生で、風呂やシャワーは無く、購買物は高く、ウマいモノも無く、音は無く、無音で、上りも下りも足は痛く、常に頭痛、吐き気を感じ、寝床は寝苦しく、いつ怪我するかわからない状況で、女の子はいないし(笑)etc・・・。

でも、これの逆の事って普段当たり前の様に享受してる事、女の子以外は。

自分が普段の生活の中で”当然だ”って思ってた事がどれだけ有難い事だったのかを本当に本当につくづく感じた。

普段何気なく食べてるチョコレートがハッキリわかる程に身体を回復させる事。

少しの休憩がハッキリわかる程に筋肉を回復させる事。

僕らは便利すぎる生活の中で”自分の心と身体”にキチンと向き合う事を忘れてしまっていたんだって事もわからせてくれた。

九合目を過ぎたあたりからは一歩が足幅一つ分しかあるけなくなった。それだけでも激しく頭が痛むし、呼吸は走り続けてるかのように苦しく荒い。

そんな体験は高校時代の部活の合宿以来だったかも。

一番早く頂上近くまで行っていた弟の太頼が、苦しそうな僕を見て、酸素を持って僕のところまでかなり下りてきてくれた時には感動と情けなささが一緒になって「そんな事すんな!」なんて言ってしまったりもした。

そのくらい追い詰められてたんだなぁって今になって思う。

体力的精神的にギリギリのトコロで”やめるか””やるか”をシビアに考えるのって本当に辛い。

でもそれを乗り越えられたって事は自分の自信に繋がる。

それは僕一人では成し得なかった事でもある事をまた痛感した。

帰ってきて、暖かい部屋で雨を横目に見ながらコーヒーを飲んでパソコンを叩いてる今、その有難さをヒシヒシ感じられてる。

そんな自分の周りの”優しい当たり前(ヒトやモノ)”の有難さを見える様にしてくれた、それが今回の富士登山だった。

本当に感謝!!

一番感動した瞬間、それは頂上の火口を見たときと、

五合目に”帰ってきた”時だった。

|

« 富士山頂へ(22) | トップページ | ”在る”という事 »

コメント

お帰りなさい。

日本といえば富士山なのに、
世界遺産にも登録されていないし、
どれだけの日本人が登ったことがあるか。

最近四国八十八ヶ所に行きたいなと思っているのですが、これと同じように富士登山もありがたさを感じるんですね^^

無音の世界で響く音は何でしたか?

投稿: ちゃっきぃ | 2006.10.01 18:25

おつかれさまです!
私も、以前のぼりましたよ。

頂上までいったものの、大雨、足元で雷で
視界は真っ暗。目的のご来光もみれず・・

地獄絵図みたいでした^^;

結構、つらいですよね。

投稿: martin | 2006.10.01 21:16

いつもRyotaさんは感じる事を前向きにとらえ、自分のモノにしていくところがいいですね。
今回の登山は今のRyotaさんや周りの人達には必然だったんだと思います。
すてきな仲間達に囲まれて幸せですね♪

投稿: tsuki | 2006.10.01 23:18

(^ー^)お疲れ様でしたぁ~♪
今の私には到底無理なお話し・・・
子供が登りたいと言えばやる事になるとは思うけど
自分から登ろうとは思わないだろう。
この登山でいろいろな人と巡り会えて良かったね♪
たいちゃんの優しさも身にしみたいで!!!
おにぃ想いの良い弟に育ちましたなぁ~ヽ(*^^*)ノ
最後まで($・・)))/~~~ ゴクロウサマ♪

投稿: Meg | 2006.10.01 23:47

おかえりなさい!そしてお疲れ様でした!!

ここで体験した事全てがきっと亮太さんの引き出しに加わるんですね。とても意味のあることで素敵ですね。未だチャレンジしたことはないのですが、いつか経験してみたいです。

だけど富士山は立派な活火山。(亮太さんも火口を見られたとのことですが)
そしてここ数年でその富士山の噴火が一部で囁かれ始めましたよね。
実際富士山が噴火したら、きっと普段の生活に多大な影響が出る、いや出るなんてもんじゃないんでしょうね。きっと生活全てが機能しなくなるんだと思います。
それを聞いたときとても怖くなりました。
普段は晴れ渡る日にくっきり富士山が見えると、「ん、今日は良い日かも♪」なんて思ったりもするけど、実際自然の脅威を感じた時、人間はどうすることもできないのだろうな・・・なんて無力さを漠然と考えてみたり。

そんな時、来週の日曜日(10月8日)テレビ朝日の「素敵な宇宙船地球号」では、そんな富士山の噴火について特集される事を知りました。
たまたま亮太さんの今回の日記とリンクしたので、お知らせしてみました。
私も実情を認識するためにぜひ観てみようと思ってます。

投稿: shino | 2006.10.02 13:06

今年、富士登山流行り?
私の知人ではあなたたちで5組目。
言ってることが全然違うのは、季節とコースの違いかな?
夏しかダメってことで、みんな8月末までに
慌てて企画して登ったよ?
だから私は一緒に行けなかった・・・(泣)。
25~36歳の運動習慣のない男女、一泊二日で登って降りて、高山病で途中下山した一名を除いて、
みんな「意外と楽♪また行きたい!!」
・・・「もう絶対に・・・」なんて言わないで、いろんな角度から攻めてみて☆

投稿: CNT | 2006.10.04 15:28

To:ちゃっきぃ
山登りってシビアに自分と向き合える場所なんだなーって実感しました。
無音の中に響いたのは・・・高山病故の耳鳴りです。

投稿: 亮太 | 2006.10.04 16:18

To:martinさん
雨には降られなかったのでとてもラッキーでした。
朝日は見れなかったモノの、足もとに広がる景色は雄大そのもの。
あれは感動したなぁ。

投稿: 亮太 | 2006.10.04 16:20

To:tsukiさん
本当に普段幸せなんだなぁって思いました。
一緒に行ったメンバーにも。
必然、だったんですかねぇ。
でも何事も体験ですよね。

投稿: 亮太 | 2006.10.04 16:21

To:Meg
そうだねぇ。兄貴想いですねぇ。
いつか二人の娘に「ママ早く!」とか言われて登る事になるのでは?!

投稿: 亮太 | 2006.10.04 16:22

To:shinoさん
火口を見た瞬間、”人間の小ささ、無力さ”確かに痛感しました。
僕も活火山なのは知ってたので、(あー、今噴火したら誰も見た事のないスゴイ景色を見て即死するんだな)なんて思ったり(笑)。
人間は自然に”生かされてる(御幣があるかも知れませんが・・・)”って気持ちは大事ですよね。
「素敵な宇宙船地球号」チェックしまーす!

投稿: 亮太 | 2006.10.04 16:25

To:CNT
えー!意外とラク!?
スゴイな・・・。
でも登山道はいくつかあってなだらかで景色がいいってトコロもあったのでそこだったのかな。
俺にはキツい登山でした。
確かに9月下旬は登山シーズンではないらしく、山小屋は営業最終日だった。
夏のシーズンでは渋滞が起きて、待機せざるを得ない状況もあるらしい。
でも全く人気(ひとけ)がない時に登って良かったなぁと思います。
孤独感とか寒くて辛いとかは感じられた方が色々とありがたみがわかる気がします。
いろんな角度で攻めるねぇ。普段そういうタイプなんだけど、富士登山においてはちょっと逃げ腰かな・・・。

投稿: 亮太 | 2006.10.04 16:30

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/103435/12108047

この記事へのトラックバック一覧です: 登山後記:

« 富士山頂へ(22) | トップページ | ”在る”という事 »