文化、なのか・・・？

唐突ですが、僕はお寿司が大好き！
なにせ白いご飯とお刺身が大好きなんで、それらが一緒になってるなんて、鴨が葱背負ってやってきたってもんだべらんめい！

・・・ちょっとテンションが上がっちゃったワタクシですが、そんくらい好きなんですよ。
でも帰宅が深夜になった時、回転ずしだって2300時くらいには閉まってしまう。
そんなワタクシの味方はスーパーマーケッツのお寿司パック！！
大手のスーパーで24時間営業であれば、深夜1時くらいであればなんとか売れ残ってるのである。
しかもそれが1600時より前に作られたモノであれば、30%引きとかになっててなお且つルンルンなのであります。

その日、翌朝が少しゆっくりだったので、なんとなく気分が寿司&晩酌モードになりましたの。
ビールを買った後にダメもとで惣菜コーナーへ。
そこに、10貫入りのバラエチーパックが2パック残ってたワケです。
しかも30%引き！
あたりには様子を窺うハゲタカの様な、ハイエナの様なサラリーマン風の男たちがそれを見つめ互いに間を詰めてる（僕もその一匹）
ここは日本人気質の”遠慮”や”がめつさへの気恥ずかしさ”を気にしてる場合ではない！
サーっと一気につめより、なんとなく光沢感のある方を遠慮なくゲット！！

「ヤッター！！」と心の中でガッツポーズ。
10分後に起こるであろう恍惚の時間を想像し、一気に空腹に拍車がかかる。

スキップをグッと我慢しながらレジへ急ぐ。
そこには中国人留学生らしい女の子が深夜レジスタッフとして働いていた。

（うんうん、勉強しながら深夜のアルバイト。お疲れ様です。）

と心の中でおおらかなキモチでいたその瞬間に信じられない景色を目にしたのである。

「オスシ、ヒトツ」

と少しカタコトにいいながらピッとスキャンした後に「ガサッ」と買い物カゴにパックを縦にして押し込んだのある。

「え？」

信じられない光景に一瞬現実か夢なのかわからなくなる。

「えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー！！！！」

事態を理解した瞬間、まるで腕に刺さった矢を引きぬくように、縦にカゴに刺さってる寿司パックを引き抜いた。
レジではそんな僕のコトには全く気付きもせず淡々と会計を行ってる。

すでに怒るというより涙目である。
パックの中は完全にカーブしてる時の満員電車のような状態。
エビは完全にネタがずれ、シャリがほぐれている。

これは文化の違いか？
いや、これはこの子に気遣いがないだけなんだろうか？
いや、それなら注意した方が今後の為にいいんじゃないか？
とか思いながら、涙がこぼれるのを必死に我慢しながら袋に大事にお寿司を入れる。

まぁいい、まぁいいさ、お寿司に変わりはないさ。
そう思いながらドアに差し掛かった時に。

コヤツがセクシーに振り返り、
「まぁそんなコトもあるさ。大変だな、人間も」
と言ってる気がした。
ちょっと癒された。
お寿司は、ンマかった。