路上の蝶
路上に季節外れの蝶がいた。
ちょっと触れてみる。
羽をバタつかせてる。生きてるようだ。
でも中空に舞い上がる程の力はすでに残っていないみたい。
アスファルトの上で、寒さを感じながらゆっくりと死を待っている。
きっと今日中に息絶えるだろう。
仲間は周りにいず。摂るべき花もなく。そもそも羽化した意味さえあったのだろうか?
そんなコトも考えずにゆっくり意識が遠くなっていってるという感じがする。
もしも僕等人間をこんな風に眺める存在がいるのだとしたら、きっと僕等を見てこんな風に思うに違いない。
数十年の寿命の中で、空を飛べると信じ、バタバタともがいてるウチにあっという間に死を迎える憐れな生き物だと評するのだろう。
僕もその一人であり、今日もそうやってもがくように羽ばたいてみる。羽ばたいているフリかな。
心ない言葉や、日々おしつけられる理不尽を振り払おうとする姿がそう見えるんだろうか。
路上の蝶は僕に、「お前も本気で羽ばたいてみろよ」と眠そうな顔で言ってるようだ。
| 固定リンク
« 7ef3周年!! | トップページ | 男ギター »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
まんまこの世界観で、曲ができそうですね♪
投稿: らう | 2010/11/08 07:41
ご無沙汰です。
お元気にされているようで何より!^-^
継続は力なり。
自分を信じ、諦めなかった人だけが報われる・・・何処の世界もそんな気がします。
自分が、そこにいて幸せならいいのでは!?
存在が、人に幸せをもたらしていることって大いにあるから。^-^
頑張れ!!そして、思いっきり楽しんで!!^-^
投稿: Sakura | 2010/11/10 23:36