味と音
気が置けない人たちとkurkku JINGUMAEで食事。
なにせ特別な晩餐。きっと今日が最後になるだろうから。
シェフのあっちゃん、そして学ちゃん、美和の繰り出す料理に舌鼓。
本当に美味しい。
喋りやキャラクターでテレビに出て有名なシェフとかいるけど、実際食べても料理自体は大したことなかったりする。
だけど、”有名な店で食べた”とか”有名なシェフだった”とか”コースで◯万円だった”とかそんなコトだけで”美味しい”と勘違いする人が本当に多い。
やっかいなのはそういう人は金持ちだったり権力者だったりするから間違ってないと思い込んでる。
愚かだなぁと。
本当に”美味しい”という自分の中のジャッジの軸がないから、その他の要素で安心したがる。
まぁ音楽の業界も本当に似てる。
とにかく!話を元に戻すと本当に美味しいモノは自分の感覚で判断せい!というコトなんですなぁ。
ここにはそれがある。食べる人のコトを真摯に考えて繰り出される創作物。
音と味。それは兄弟姉妹だと思う。
音楽家としては未熟な僕だけど、いい音はよく知っていると思っている。
だからいい味はわかると自負している。
トマトとモッツァレラのリゾット。
一見シンプルな料理に見えるけど、トマトの酸味の残し方、米の絶妙なアルデンテ具合、モッツァレラの微妙な絡み方、そして最後に全体をまとめて味をフォーカスさせる細かな塩加減。
本当に美味しかった。
負けないぞ、と思わされた。
音楽も料理も誰かと共有するのがいい。
自分以外の心の中は誰もわからない。
だからひとつの味や音を共有するコトで産まれるリレーションによって、その人と繋がれると思う。
そんな音楽を僕も。
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