山木さんからの音と言葉
日本のトップドラマーの一人、山木秀夫さんのイベント、「Yamaki Hideo Collection vol.1」にお呼ばれして渋谷へ。
LAST WALTZは出来てから僕も色々なLIVEで出演させてもらって来た場所。
でも実は山木さんはさらに縁のある場所。
それだけでもなんだか誇らしく思ったり。
山木秀夫さんは2005年のap bank fes初年度にBank Bandでご一緒させて頂いてから本当にお世話になっております。
山木さんと言えばもうここには書ききれない位のLIVEやらRECORDINGやらイベントやらで、「え?あの曲も?」という位のドラマーです。もうウィキっちゃうからコチラをどうぞ。
今回は山木さんのグッズ、使用楽器、そして技術やノウハウ全てを”コレクション”というカタチでファンの人や後継の方々に見て触って聴いて持ち帰ってもらおうという斬新なモノ。
ゲストの井上鑑さんとの演奏、本当にため息が出るほど素晴らしかった。。。
井上鑑さんは、まぁ説明不要の鍵盤奏者でありアレンジャーであり、未だに新しい音楽を創り発表し続けるアーティスト。こちらもここでは書ききれないのでウィキっちゃうのでコチラをどうぞ。
お二人の貴重なトークも聴けました。
素晴らしい音楽家は、本当に人柄も素晴らしい。
そして未だに努力を怠らない姿勢。頭が下がりまくりで地面に穴が空きそうでした。
本当に自分は足らなすぎる。
鑑さんともお話出来たし、LAST WALTZオーナーでありshiosaiレーベルオーナーである石原さんにも会えたし、僕のアルバムの流通でお世話になっている木田さんにも会えたし、ドラマーの直規、お世話になってるエンジニアの倫子ちゃんと一緒に呑めたし、本当に色々なご縁と繋がりを感じた夜でした。
もっと勉強しないと、もっと創り出さないと、そしてもっと音楽を楽しまないと。
そう思った夜でした。山木さん、本当にありがとうございました。
今でも忘れられない、そしてこれからも僕を突き動かすエピソード。
まだ右も左もわからないap bank fes '05の時。
僕の歌のルーツの一人、井上陽水さんがいきなり参加されました。
仮歌(バンドの練習の為にアーティスト本人に代わって唄う)では、心を込めて陽水さんを歌い続けた。
そして本番の日、山木さんが「亮太くん、陽水さんのファンだって言ってたから紹介するよ。」とニコニコ。
途端にドキドキ。。。
そのまま陽水さんの楽屋に連れて行ってくださり、
「陽水さんの仮歌を歌ってた登坂亮太くんだよ。」とサラリ。
とにかくドキドキしながらも、
「よろしくお願いします!」と頭を下げる僕に、
「リハーサルの音源聴いたよ。ちゃんと唄ってくれてたね。ありがとう。」
と、ニコニコしながら陽水さん。
もう頭真っ白。そして涙が出そうになるのをなんとか耐えて
「ありがとうございます!」
横を見ると相変わらずニコニコしている山木さん。
あの光景はまるで映画のワンシーンのように客観的な構図で今でも鮮明に思い出せる。
陽水さんの楽屋を後にした後に、山木さんから
「陽水さん褒めてたよ。でも精進するように!!」
ビシッと、ニコニコしながら言ってくれたのもまた忘れられない言葉。
僕は精進してきたつもりです。
でも山木さんの音楽を聴くと全然足りなくて、精進してきた”つもり”の自分が情けなくなります。何度も何度も”自分の才能なんて所詮ここまでか。。。”と思うコトも多々あります。
でもやっぱりあの時の山木さんと陽水さんの言葉が何度も背中を押し続けてくれているんです。
本当に本当にありがとうございます。
山木さんにお会いすると言われてもないのに「精進するように!」と響いてくる。
うん、進んでいこう。それしかない。
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